Musiquarium

音楽酔族館

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「雨を見くびるな」 キリンジ

キリンジというアーティストに出会ったばかりの頃、

この曲を聴いて、

僕は低い温度でゆっくりと、

心にやけどをしてしまった。


            ame.jpg



Burt Bacharachのような冨田恵一氏のアレンジは、

何の飾り気もないこのふたりの音楽を、

聴くものの心に低音火傷を負わせるような音色に

変えてしまったのだと思う。


アーティストも成長する。


本当は先週のライブでこの曲を聴きたかったんだけどね。



こんな気持ちは昔の歌でケリがつく。

夜中には止む。

この雨を見くびるな。



Ame-Wo-Mikubiruna - Kirinji
スポンサーサイト

「タンデム・ラナウェイ」 キリンジ

6月21日は、やはり雨となった。

この夏至の日の雨は私が望んだ雨だった。


キリンジというアーティスト。

これまでこんなにも私の心を揺り動かしたふたり。


            kirinji1.jpg



東京ミッドタウンを仕事以外で訪れるのは本当に初めてとなった。

ビルボード東京でのキリンジのライブ。


開演の30分前に到着し、キリンジというアーティストを愛する人間の多さに

少し驚き一種の違和感を感じた。


とりあえず自分を鎮めるためにビールを煽り、

初めて目の当たりにしたであろう、

自分と同じものを愛する多くの人々の顔を、

まじまじと眺めていた。


        kirinji2.jpg




私が初めて見たキリンジは、

想像していたよりもはるかに、

大人のアーティストになっていた。


思いのほかに安定した堀込泰行のヴォーカルと、

ステディな演奏。


一番印象に残った「タンデム・ラナウェイ」という曲が、

キリンジというアーティストが完全に成熟期に入ったということを雄弁に表現していた。


最後の曲の「スィート・ソウル」の演奏中に、

彼らの背後のカーテンがゆっくりと開いた。

雨に濡れた六本木の夜景が曲に合わせて瞬いていた。


           kirinji3.jpg



西から天気が崩れるという予報が当たり、

東京ミッドタウンを出たときも雨が降っていた。


この雨を見くびるな。

みぞおちを蝕まれそうだから。



Tandem Runaways - Kirinji

「春の野を行く」 村松健

私は91年から99年の暮れまでの9年間、鎌倉に住んでいた。

毎日、鎌倉から横浜の会社まで通勤していた。


          kamakura4.jpg



私はこの土地が好きだった。

緑が多く、しかも海に面したこの場所は、

この国の四季の美しさを常に浮き彫りにし、

都会では失われた温かさと情緒を大量に含んでいた。


ところが仕事の事情で1999年の暮れに東京に引っ越すこととなった。

美しい街との別れは突然やってきた。


          kamakura.jpg



潮の香りと美しい風景。

全てが過去のものとなった。


今でもごくたまに訪れることがあるが、

そのたびにこの場所の持つ、凛とした美しさに驚かされる。


たどたどしいピアノのアルペジオが似合う場所。

村松健氏の「春の野を行く」が良く似合う場所。


           kamakura3.jpg



私は東京という俗世間で当分修行をしなければならないが、

いつかまたこの場所に帰りたいと思う。



Haru-no-no-wo-iku - Ken Muramatsu

「哀しみのボート」 松田聖子

松田聖子さんが1999年10月にリリースした、

45枚目のシングルはなんだか哀しい曲だった。


禁断の果実の甘さは、

不幸の渦へ巻き込まれる前兆だという。


          boat67.jpg



木の葉のようなボートで、

オールさえなくしてしまったら、

運命だと思ってあきらめるしかない。


松本隆という老練な言葉の魔術師は、

私を心をいつも歌謡曲という音楽で曇らせるのだ。



Kanashimi-no-Boat - Seiko Matsuda

「こんな素敵な日には」 佐野元春

日曜日の東京は数日続いた雨が通り過ぎ、

初夏の日差しが降り注いでいた。


ここ数日は自分にとって望ましくないことが続き、

オトコも40過ぎると色々なことが起こるということを、

リアルに体現させられた一週間だった。


            bombay.jpg



私は「ロック」という音楽の必然性をあまり感じていないので、

彼にはこういうに曲が似合うと思う。


佐野元春の「こんな素敵な日には」。


この穏やかな日曜日の昼から、ボンベイ・サファイアのボトルの蒼に見とれて、

つい口にしてしまった。


この曲はだらだらと過ごす日曜日の昼下がりに良く似合う。


明日は僕も忙しくなりそうだ。



On The Special Day - Motoharu Sano

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。