Musiquarium

音楽酔族館

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「イケナイコトカイ」 岡村靖幸

私は聖人ではない。

決して道徳的ともいえない。


ただ、美しいものを美しいといいたい。

たとえ、その基準が他人とずれていようと。


いまだに私のなかで、この岡村靖幸というアーティストが天才だったのか、

単なる馬鹿だったのか、

その結論が出せずにいる。


彼は今年の秋、2度にわたる覚せい剤取締法違反による逮捕を経験してアーティストとして復活する。


彼の存在を、生理的な理由から拒絶するかたも多いが、

彼ほど、10何年も自分の心に住まい、引っかかり続けたアーティストはめずらしい。


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偉そうに道徳を説く人。

さぞかし聖人君主な方々なのだろうが、

往々にしてそういう方々にはまっとうな表現力や説得力もなく、

私の経験上、仕事すらまともにできる人はいない。

悪いけどそういう輩には興味がない。


美しいものを美しいといえる。

なおかつ自身の基準で。

それが人間にとって最も大切なことなのだと思うから。


そして、人間の内に潜むかすかな純粋性を

嗅ぎ取れる方かたは、

この岡村靖幸の「イケナイコトカイ」に触れてみてください。


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「The Right Kind Of Love」 Jeremy Jordan

この前、久しぶりにバイクで鎌倉まで行った。

私は20代から9年余りをこの鎌倉で過ごしていた。

嬉しかったことも、辛かったこともこの風景を見ると、

つい昨日のことのように思い出す。


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Jeremy Jordanの「The Right Kind Of Love (1993)」。

当時、NHKで放送されていたアメリカのTVドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」のテーマ曲にもなっていた曲。

当時の私は、こんな青臭い曲に容易に感情移入できるほど若かった。


東京への上りの高速が混み始めるまえに引き上げようか。

あの頃は、時間なんてあまり気にするタチではなかったのだけど。


「You Love Whiskies, Don’t You?」 SAYURI

ウィスキーがお好きでしょ・・?

「ええ・・かなり・・」

もう少ししゃべりましょ・・?

「ああ・・はい・・」

ありふれた話でしょ・・?

「いえ・・そんなことも・・」

それでいいの・・今は・・


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石川さゆりさんは、「津軽海峡冬景色」と「天城越え」しか知らなかったが、

私にとってのいい曲の条件のひとつは、

聴いていると酒を煽りたくなるということ。


石川さゆりさんによるこの曲は8小節しか知らないが、

なんだか無性にウィスキーを飲みたくなった。


「あなたがすき」 cool drive makers

1999年の暮れのこと。

7年間勤めてた横浜のスイス系外資メーカーが突然日本からの撤退を発表したんだよね。

そして自分を含む日本人スタッフ120名の年内解雇が決まって。

あの頃はまだ、ノストラダムスの大予言を信じて1999年は7月までだと思っていたから、

人間は不用意に生き延びるとロクなことねえなって思ったの。

クリスマスに彩られた横浜の街がなんだか可笑しく思えてね。


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ふらりと立ち寄ったHMVでめずらしく日本人の曲を試聴したんだよね。

どうしてこの盤を手にとってしまったのかもよく覚えてないけど。

「あなたがすき」。

最初の十数小節に触れただけで、

この曲に一目惚れしてしまったんだよ。


わずかの退職金のなかからこの盤をレジにもっていき、

2000年を迎えられる気持ちになったんだよね。


その節はお世話になりました。


「深切治療」 萱寧 (Ama)

昨日まで私は香港にいた。

けたたましい夜景とネオンサイン。

そして激しいほどの猥雑さ。

そして陰に潜む暗い生活感。

香港は双方向で東京を完全に圧倒している。

そして音楽でもそうである。

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英国から中国に返還されて久しいせいか、言語も中心になるものが英語から広東語へと移っていたような気がした。

現地のMTVでこの曲と出会った。

「深切治療」 萱寧 (Ama)。

この手の音楽が日本には少ない。


日本の平和な諸兄は、韓国や台湾、香港やシンガポールに今に追いつかれると思っているかもしれないが、

もう文化面では、とっくに追い越されていることに気付いている人は割と少ない。


「深切治療」というからには、女性の傷心を歌った曲か。

リリックが広東語なので正直内容はまったく理解が出来ない。

わかるのは、私がこういう曲を好きということだけ。

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                (向かいの女性はSugar Pepper師匠です)


香港が生んだスーパースターであるブルース・リーも、

「考えるな・・感じろ」

といっていたし、


同行してくれたSugar Pepper師匠は、私が香港の夜景にやられてしまっただけだというが、

この曲との出会いは、

スキー場での恋のようなものなのだろうか。



「かどわかされて」 キリンジ

心をほどくのに、

多くの音は要らない。

私の耳に触れるのは美しい音楽。

そしてそれ以外の雑音たち。

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美しい国というけれど、

こういう音楽に振り向けないこの国の人々は、

所詮、そんなレベル。

残念にすら思わない。


だけど私はいつまでもかどわかされていたい。

美しい音楽に。

そして、翻弄されていたい。

あやかしいまやかしに。


追記:

4回に渡ってお送りしました「キリンジ強化月間」は今回が最終回となります。
このような美しい音楽たちが放置されることのないよう祈っています。

「耳をうずめて」 キリンジ

日本人に生まれたことを感謝する瞬間は、

とりとめもなく優しいメロディに包まれた、

美しすぎる日本語の言葉に触れたとき。


日の目を見ることのない音楽は、

時代のうねりに取り残された音楽は、

それに振り向く人を選んでいたかのごとく、

人知れずひっそりと存在した。

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もし、これまでこのMusiquariumを読んで、

1mmでも心が動いたことのある人には、

この絶世の美しい日本語による曲を拾い上げて欲しい。

そして、耳をうずめて欲しい。


音楽に愛されている・・・、

そう感じて欲しい。


追記:

トラックバックに失敗したという同志のポストです。
こちらもあわせてご覧ください。

「耳をうずめて」/キリンジ 「Music In My Life」より


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